萬行寺日曜学校 花まつり

第2回 萬行寺日曜学校の花まつりを行いました。

おとなと子ども合わせて約100名の大花まつりになりました。今回は二つの保育園に参加を呼びかけました。喜んで引き受けてくださいましてありがとうございました。とても賑やかで楽しい花まつりでした。

 お寺で行う「花まつり」ではありますが、一般の保育園の子どもたちも参加しますので、そのあたりへの配慮もあり、あえて宗教色は出さないような工夫を試みています。しかし、宗教色といってもお寺で行っていること自体、宗教色は出てしまうのですがそのあたりはOKということにして。

しかし、子ども達にしてみれば、ほとけ様もアンパンマンもお寺も保育園も区別はありません。

どこでも自分たちの遊び場(学び場)に変えてしまうちからを持っています。

せっかくお寺に来たのですから、目一杯ほとけ様のお話をしました。

普段、学校で聞くような話とは違う新鮮さにびっくりするような顔でよく聞いてくれました。お話をしていてとても楽かったですよ。

ありがとう。

まず

献花と献灯・ほとけさまのうたをみんなで歌いました。そのあとほとけさまと花まつりのお話を聞いたりしました。

「みなさんは人間ですね。でも、みんなはニンゲンだけど、みんなどうやって人間になった?どうやって人間を知ったの?

これって不思議じゃないかな〜。ものすごく不思議だよねぇ〜。でもニンゲンを生きています。

 ほとけさまって、そのニンゲンに生まれたってことが尊いってことがわかった人を「ほとけさまって」昔の人は呼んだんです。

そのほとけ様になった一人の人がいます。

その人はおしゃか様と言います。

今から2500年ぐらい前のインドという国のルンビニーというところで一人のニンゲンとして生まれました。生まれてすぐ七歩あるいて天と地をさして「天上天下唯我独尊」と言ったと言われています。

だけどね、悲しいことにおしゃか様が生まれてすぐにお母さんが死んでしまいます。それでおしゃかさまは「生まれたものは必ず死ぬ」ってことをいつも考える人になりました。そうしておしゃか様は「すべてのいのちはみな尊い」ということがわかる本当のニンゲンなったんです。そのおしゃか様に出会った人たちはおしゃか様のことを「仏さま」と呼ぶようになりました。おしゃか様は「みんなも私と同じほとけ様になりましょう」と願っていますよ。

「何か質問がある人!!」

「はい」

「じゃ、そのほとけ様がいなかった昔の人はどうしてたんですか?」

「そうだねぇ。昔の人も今の人も本当のニンゲンになりたいと思っているはずだよね。だから、おしゃか様は誰でも本当の人間になれますよって教えてくれたんだ。」

「他に質問は?」

「はい」

「ほとけ様はどんな食べ物が好きですか?」

「ほとけ様はいただきますって言って何でも食べます。好き嫌いということを知らないので、選んだり嫌ったりは決してしませんよ。何でも平等にいただきます。」

「はい」

「何で花まつりは花を飾るんですか」

「みんなは花を飾るとどんな気持がしますか?」

「綺麗な花を飾るときはどんな時ですか?綺麗な花を見たら大好きな人にあげたいと思いませんか?」

「はい」と元気な声。

「おしゃか様は本当はみんなにとって大切な人ですよって知らせるために花を飾ります。それにおしゃか様が生まれた時に世界中のいのちが一つのいのちの誕生を喜んだって言われていますよ」

 

他にありませんか

「はい!」と元気な声。

「じゃ、君」と当てると

「何を聞きたいのか忘れました」との返事。かわいいですね。

 

 

あとはおしゃかさまに甘茶をかけたり飲んだりして楽しく過ごしました。

普段あまり来ることのないお寺ですが、どんなところかわからないし何をする所かわからないという方も多いのではにかと思います。身近でない分、近寄りにくいのではないかとも思います。いつでもお寺は空いております。いつでもお寺へおいでください。

 

 

 

今回も白像のナータが大活躍。子どもたちには大人気です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年は28日の親鸞聖人のご命日として花まつりを行ってみました。

来年の日程も今のところ春休みの期間を利用して行いたいと考えています。

みなさん来年もお孫さんなども誘い合っておいでください。

夏には「萬行寺日曜学校お泊まり会」を雪浦の真光寺さんと合同で行う予定です。

参加されたい方はどうぞお寺まで連絡ください。

おとなの寺子屋講座  もしもに備えて知っておきたい仏事 中陰編

おとなの寺子屋講座 葬儀 通夜 浄土真宗 中陰 仏事 家族葬 終活 枕勤め お布施 萬行寺 葬儀社 お経 正信偈 納骨 納骨堂 永代供養 永代経 ご本尊 阿弥陀如来 親鸞聖人 蓮如上人 初七日 二七日 満中陰 百か日 浄土真宗 真宗大谷派の仏事 追善の仏事 報恩の仏事17回目の「おとなの寺子屋講座」を行いました。

今回は、もしご家族が亡くなられた場合を想定し、枕つとめから順をおって行うことや準備すること柄や心得などを解説を交えながらお話ししています。知っていて損はしない講座です。

 

今回は七日勤め(中陰)編でした。  その一節を紹介します。

 

中陰とは

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  1. (2017年7月の第2回講座「迷信と正信」〜正しい仏教理解〜より抜粋)

  2. 1、インドでは輪廻転生が信じられ、人が生まれてから死ぬまで、そして新たな生に生まれ変わるまでの期間を四つに分けた『四有説』 とういうものがある。その中の次の生に生まれるまでの「 中有」 の期間が現在の日本人の七七日(四十九日まで)の仏事の由来とされている。
  3. 1、この生まれ変わるまでの期間である中有の期間のことが中国に渡り、その国の習俗である『祖霊信仰』と結びついた。そのことは『仏説地蔵発心因縁十王(十王経)』 という偽経に詳しく示されている。
  4.  当時の中国において、死者の霊魂が肉体を離れ、我々日本人が考えているような、いわゆる「あの世」のようなところに行くと考えられていた。そこで閻魔王に代表される冥界の十人の王たちによって、死者が生前につくった罪業の軽重を裁量し、その業報の結果として生まれていく生処を決めるのである。
  5. 2、その霊魂が七七日(四十九日)を経て、次の生に生まれ変わるまでの四十九日期間に行われる仏事を中陰といわれている。その時に生者の読経の声が審判官に届けば、死者の生前の罪が赦される。この追善仏事が中国に入って十三仏事となり、日本に至って三十三仏事/五十仏事へと展開して現在に至っている。そうして最終的には一つの家の先祖となると言われている。どの追善仏事もこの三十三仏事まで勤めることとなっている。真宗の門徒はこのことに迷わされないよう参考までに知っておく必要があるが、決してこのことに囚われたり、こだわってはならない。

 

春彼岸ご案内

暑さ寒さも彼岸まで、随分と暖かくなってきました。春のお彼岸の準備が整いました。今回は上記のテーマでお勤めします。どうぞ、お参りください」。

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