長崎教区子ども会

 今月から6月まで毎月、第一組の照圓寺(清水町)にて長崎教区の子ども会を開きます。萬行寺からは中学生から1歳児までの9人で参加です。今月の8日が花まつりということもあり、今回は華御堂(はなみどう)に納められたお釈迦さまの誕生のすがたをかたどった誕生仏に甘茶をかけてお釈迦さまの誕生をお祝いしました。


お釈迦さまの誕生日/釈尊降誕会

 お釈迦さまはヒマラヤ山脈の麓、現在のネパール王国の領土内に位置するルンビニーというところで生まれました。
父は釈迦族 の国王シュッドーダナ、母はマーヤーであったと伝えられています。本名はゴータマ・シッダッタといいます。お釈迦さまは、母マーヤーがお産のために実家に戻る途中、ルンビニーの園で誕生されたといわれています。
そのときの伝説が、生まれてすぐに七歩いて、天と地を指さし、「天上天下唯我独尊」と言われたという有名な話です。
しかし、お釈迦様の母マーヤー夫人は、お釈迦さまを産んで7日後に亡くなったと伝えられます。代わってマーヤー夫人の妹であるマハープラジャーパティーがお釈迦さまの養母となったと伝えられています。
このお釈迦さまの出生の物語は、生まれるということは死を孕んで生まれてくるということを学ぶことができます。
また、生まれるということは人生におこるすべての悲しみを自らの身に引き受けて生きていかなければならない厳しい現実。そして誰にも代わってもらえないからこそ、私たち一人一人は尊い存在である。だからこそ、この世界に誕生するということは大変なことであるということを学ぶことができます。




 お釈迦さまの生存年代については伝承の違いなどから諸説があり、200年ほどの開きがありますが、中村元先生は紀元前463年〜383年の80年と算定しておられます。誕生日についてもいろいろな伝承がありますが、日本では『太子瑞応本起経(たいしずいおうほんぎきょう)』や『仏所行讃(ぶっしょぎょうさん)』といった仏典の記述にしたがって4月8日とし、各寺院で新暦もしくは旧暦の4月8日に合わせて<花まつり>のお祝いをします。

新入学児お祝い会

日本は仏教国とよくいわれますが、お釈迦さまの誕生日よりもイエス・キリストの誕生日の方がなぜだか有名です。
さらに親鸞聖人の誕生日となると真宗門徒でも知らない人が多いのかもしれません。
ということで今日は親鸞聖人の旧暦の誕生日です。新暦の誕生日は5月21日だそうです。

ということで、4月1日は真宗寺院では色々な形でお祝いの行事が行われています。

 それはさておき、親鸞聖人の誕生日とは関係はありませんが、今日は新しく小学校に入学する児童のお祝い会です。
このお祝い会は婦人会の恒例行事として毎年行われています。今年で32回目のお祝い会です。
以前の写真を見ると、40人ほどいた賑やかなお祝い会もあったようですが、最近では少子高齢化の影響もあるのでしょうか、それとも呼びかけが足らなかったのか今回は5人の小学生のお祝いでした。それでも子どもたちは楽しそうにかえって行きました。思い出に残るお祝い会であってほしいものです。「むかし、お寺で小学校の入学祝いをしてもらったなぁ」といわれるようになればいいのではないかと思っています。
 32年も続けると、かつてお祝いをされた人が大人になって、自分の子どもを連れてお寺にやってくるようになっています。続けることが大事だなと感じました。
これで、日曜学校に来てくれる子どもが少しでも増えれば・・・・・・。なんて欲が出ます。

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