永代経3日目

 3日目のお経は『仏説阿弥陀経』。このお経は、真宗の正依の教典、浄土三部経の中で最も短くて一番親しみがあって、書かれた年代が最も古いお経です。短いお経ですから小経(しょうきょう)ともいわれ、年忌などの法事で読まれるお経で、多くのご門徒が一番ふれる機会が多いのがこの仏説阿弥陀経ではないでしょうか。

ウィキペディアによると、『阿弥陀経』(あみだきょう)は、大乗仏教の経典の一つ。原題は『スカーバティービューハ』(サンスクリット:Sukhāvatīvyūha)で、「極楽の荘厳」の意味である。サンスクリットでは同タイトルの『無量寿経』と区別して『小スカーバティービューハ』とも呼ぶ。略称は、『無量寿経』の『大経』に対して、『小経』と呼ばれる。『阿弥陀経』は、弟子の質問に答える形の経ではなく、釈尊自ら説かれた経であるため「無問自説経」ともよばれる。1世紀ころ、北インドで成立したと推定されている。サンスクリット原典、漢訳、チベット訳が、現存する。
日本では、一般に『仏説阿弥陀経』(鳩摩羅什訳)を指す。

永代経法要初日

 ▶日中はお経が読まれます。初日のお経は『仏説無量寿経』。または略して「大経」とか「大無量寿経」とも呼ばれています。このお経は上下巻にわかれていて、真宗で読まれる三部経の中では一番長いものです。▶上巻では、お釈迦さまが耆闍崛山(ぎじゃくっせん)という修行場で弟子たちに説法をしている様子が弟子の阿難によって語られるところからはじまります。その後、法蔵菩薩という菩薩が道を求めて世自在王仏のもとを訪ね、浄土世界の様々な様子をくまなく観て本願を興し、阿弥陀如来へ成仏していく物語が描かれています。▶下巻は、主に仏となった阿弥陀が衆生に説法をするシーンが多く出てきます。▶
日中の法話は住職。

夜の座は福岡県 の加来知之師。加来は萬行寺でお話しいただくのは初めてです。先生はお経にはどのようなことが書かれているのか、どのようなそれぞれの物語は何のために書かれているのかを一つ一つ丁寧に詳しくお話されました。

子ども報恩講

今回の「子ども報恩講」は9回目になります。今回からスタッフを刷新し、新体制でスタートしています。何度か会議をもち、佐世保別院での報恩講は、長崎教区の大切な報恩講であるという原点をもう一度しっかり考え直しつつ、子ども報恩講があくまで別院の報恩講の一日を借りて行っている法要であるということをもう一度確認しようということから始まりました。

とはいっても、これまでのやり方を変えるということは今の段階では無理なので、例年の通りに行います。


本来ならば、「子どもの報恩講」、「大人の報恩講」と分けるところにも弊害が起こってくることはあります。普段の別院報恩講には子どもは参詣できないのかといえば、そうではありません。しかし、子ども/大人と分けてしまえば普段の悲に孫を連れてお寺に参詣をしようという人も減ってくるのも当然です。本来ならば、そのような区分けをせずに誰でも参詣できるようにしておくことが望ましいのですが、どうしても教区の教化体制からいってもどこか上手くいかないところがあるのです。



長崎教区の活動のシステムは「かざぐるま」とよばれ、一つの部署に風があたれば、それに付属している婦人会や壮年会や仏青などの全体の組織が連鎖的に活動を始めるシステムになっているのですが、現在はどの部署においても各部まかせになってしまい、上手く連動できないでいる状態です。

これから、スタッフが刷新され、色んなことに新風を送り込んでいると思います。
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