2008.08.22 Friday
萬行寺日曜学校お泊まり会
参加者は大人も入れると30人ぐらいです。
まずお勤めをしてご院下さんの話を聞きました。
おはなしは『捨身飼虎/しゃしんしこ』というインドの古いお話です。
ある王子が飢えて死にそうになっている虎の家族のために自分の身を捧げて虎の親子を救い次の生でお釈迦様さまとして生まれてきました。というお話です。
みんな熱心に聞いていました。聞くということは大切な修行です。
夕食の後は毎度おなじみマジックショーです。
鈴木のおじちゃんががきてくれました。
こどもたちからは『マジックのおじさん』で親しまれています。
次の日はラジオ体操と朝のお勤めです。
まんが日本昔話に夢中!
そのあと朝食をいただいて大縄跳びです。
記念撮影!!
今年最後の蓮の花が咲きました。いよいよ夏も終わり秋の到来です。
<宿縁から宿善へ>
最近、同年代の人を集めて平和や世界の事や自分のことを事を考えるための学習会をやっています。
今月で10回目になりますが毎回10人ぐらいの人が集まります。
門徒でない人や門徒の人、様々ですが「日曜学校に来ていた」という人も少なくありません。
何十年ぶりにお寺にきたという人もいます。こんな事がなければお寺に集うという事はあまりないのでしょう。
大事なご縁だと思います。
その学習会でいろいろ話をしていくうちに、その世代ならその世代なりに悩みや苦労があり、皆一様に生きる事に苦悩を抱えているようです。
それぞれに必死にいきています。
本当の生き方を求めているのではないかと感じています。
「解っているけれどどうもならない」
「先行きが見えない」
「こんな事をしていて自分はどうなるのかと思う」
「相談する相手がいない」
などの声をききます。
現実の暮らしに埋没してそう生きる事しか出来ない自分に苦しんでるようにも感じます。
そんな人が最近、平和についての学習会に来るようになりました
「子供の頃に日曜学校でお寺に世話になってました」という人も来るようになりました。
宿縁の「宿/しゅく」は”むかし”と読みます。
つまりむかしから念仏の教えに触れていることが現在のここに集う縁になっているのです。
その縁を宿善に変えるのです。
宿縁だけではだめです。縁があってもその縁の大事さに気づかなければ、短い人生は空過します。
一期一会とも言われるように、これはとてもだいじなことです。
お寺は楽しい遊び場だったということで完結させてはいけません。
これはお寺に暮らす私たちの問題でもあります。
今回お泊まり会でお寺に集まった子供たちも、きっと悩みや苦悩を抱えてお寺に来る事があるでしょう。
この縁がきっと何等かの形で仏法に出遇う機会になっていくことは間違いないのです。